システム変数
ABCLibScriptがシステムとして所有している変数の一覧を以下にのせます。なお、これらの変数は予約語であるのでユーザは定義できません。
【システム変数一覧(予約語)】
[チューニング種類指定]
ABCLib_ALL:
整数型、実体は0。全チューニング(インストール時、実行起動前、実行時)をさす
ABCLib_INSTALL:
整数型、実体は1。インストール時最適化をさす。
ABCLib_STATIC:
整数型、実体は2。実行起動前最適化をさす。
ABCLib_DYNAMIC:
整数型、実体は3。実行時最適化をさす。
[チューニング領域名保存]
ABCLib_AllRoutines:
文字列型。全チューニング領域名が入る。
ABCLib_InstallRoutines:
文字列型。インストール時自動チューニングをするチューニング領域名が入る。
ABCLib_StaticRoutines:
文字列型。実行起動前自動チューニングをするチューニング領域名が入る。
ABCLib_DynamicRoutines:
文字列型。実行時自動チューニングをするチューニング領域名が入る。
[デフォルト基本パラメタの標本点]
ABCLib_NUMPROCS:
整数型。利用するプロセッサ台数が入る。
ABCLib_STARTTUNESIZE:
整数型。デフォルト基本パラメタにおける標本点開始値が入る。
ABCLib_ENDTUNESIZE:
整数型。デフォルト基本パラメタにおける標本点終了値が入る。
ABCLib_SAMPDIST:
整数型。デフォルト基本パラメタにおける標本点間隔(増分)が入る。
[システム制御]
ABCLib_TUNESTATIC:
論理型。実行起動前自動チューニングをするかどうかを指定する。
.true.:実行する。 .false.:実行しない
ABCLib_TUNEDYNAMIC:
論理型。実行時自動チューニングをするかどうかを指定する。
.true.:実行する。 .false.:実行しない
ABCLib_DEBUG:
整数値。デバック用プリントのレベルを指定。
0:なし。1以上の値x:レベルxのデバック用プリントをする。
入出力ファイル
ここではABCLibScriptが扱う入出力ファイル(パラメタ情報ファイル)について説明します。入出力ファイルには、ABCLibScriptが自動生成するファイル(システム指定ファイル)と、デバックなどの理由でユーザが指定するファイル(ユーザ指定ファイル)の2種類があります。
システム指定ファイル:
ABCLib_InstallParamX.dat : インストール時自動チューニングルーチンのパラメタ出力用
ABCLib_StaticParamX.dat : 実行起動前自動チューニングルーチンのパラメタ出力用
ユーザ指定ファイル:
ABCLib_InstallParamDefX.dat : インストール時自動チューニングルーチンのパラメタ指定用
ABCLib_StaticParamDefX.dat : 実行起動前自動チューニングルーチンのパラメタ指定用
ABCLib_DynamicParamDefX.dat : 実行時自動チューニングルーチンのパラメタ指定用入力ファイル
※注:Xには対象となるAT領域名が入る
入力ファイル
入力ファイルについては、ユーザ指定ファイルとシステム指定ファイルの両方があります。
ユーザ指定ファイル:
ABCLib_InstallParamDefX.dat : インストール時自動チューニングルーチンのパラメタ指定用
ABCLib_StaticParamDefX.dat : 実行起動前自動チューニングルーチンのパラメタ指定用
ABCLib_DynamicParamDefX.dat : 実行時自動チューニングルーチンのパラメタ指定用
システム指定ファイル:
インストール時ルーチン : なし
実行起動前ルーチン : ABCLib_InstallParamX.dat
実行時ルーチン:
ABCLib_StaticParamX.dat 、 ABCLib_DynamicParamX.dat
出力ファイル
出力ファイルについては、システム指定ファイルしかありません。
システム指定ファイル:
インストール時ルーチン:
ABCLib_InstallParamX.dat
実行起動前ルーチン:
ABCLib_StaticParamX.dat
実行時ルーチン:
ABCLib_DynamicParamX.dat
入出力ファイルの形式
ユーザ指定ファイル、およびシステム指定ファイルの形式は、以下のようにします。
<形式>::=
(<名前>
(<指定部> <設定部>)
[(<指定部> <設定部>)]
…
)[<形式>];
<指定部>::=(<形式>|パラメタ名);
<設定部>::=[パラメタの値];
<名前>は、チューニング領域名、もしくは基本パラメタを指定します。基本パラメタを指定する場合は、BasicParamと書きます。